Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

自然にまかせる・下

タージマハール
India , 2005

2)お墓参りが将来できなくなるのは当然と考える

日本では「お墓参り」と「仏壇やお寺でのお参り(法事等)」が先祖供養の二本柱です。

結論は、

「先祖供養なんて、誰にも完璧にできるわけがない」 


以前、テレビで「先祖供養しないと、地獄に堕ちるぞ」とか、おどしている人がいましたが
先祖とか大きなことを言う前に、誰にでも8人の曽祖父母(ひいおじいさん・ひいおばあさん)がいますが、
その全員のことを知っていますか?
私は残念ながら一人も知りません。


もし、何か困ったことが続いた時に、誰かから「先祖供養が足りてないんじゃないの?」とか言われたら、
その人に言ってあげてください。

「多分あなたのところも足りてないと思うよ。」

せっせとお墓参りをしている人がいますが、さすがに江戸時代の墓に参っている人はいないでしょう。
じゃあ、江戸時代の墓参りは?
→江戸時代の人が参っています。(たぶん)

誰しも自分の分かる範囲の家族のお参りをしているだけですし、それでいいんです。
いずれ私達も命が尽き、誰からも忘れ去られていくのは自然なことです。
自分にできることをして、終わらせていき、(もし子孫がいたら)次の時代の人間もできることをして、終わらせていく。


例えば、田舎に昔からのお墓があったら
墓参りできるかぎりはして、老いてお参りができなくなってきたら、それは自然なこととして放っておく。
そのまま墓を風化させてもいいんです。昔の人達もそうしてきたんですから。

もし、そこで古い墓を壊して骨を全て掘り出し、自分の住んでいるところの近くの墓に移しても
たぶん次の世代はまた、どこかに移動し、
最終的に(ご先祖の)縁もゆかりも無い土地で遺骨が打ち捨てられるようになるかもしれません。
そうするよりも、縁もゆかりもある土地の墓でそのまま風化させていく方をおすすめします。
いずれ、故郷に墓参りできなくなっても苦にせず、
「もうお参りもできなくなったけど、うちのルーツはあそこだからね。」位伝えておけばよいでしょう。


遺骨を負担にしないヒントですが、
・【火葬場でお骨を拾わない】 というのもありますが、
「さすがにそこまでは・・・」という方には

・【ごく少量拾う】 というのも手です。
持参した骨壷のサイズに合わせて収骨しますので、葬儀社に頼んで小さいサイズの骨壷を用意してもらえばよいです。
骨壷が小さければ自宅に保管していても、心理的負担も小さいです。
※東京は全てを拾う全収骨なので、少量というのはできませんが・・・

ちなみに、遺骨を自宅に置いていても何の問題もありません。
火葬した遺骨は清潔ですし、法律で禁じられているわけでもありませんから、何年でも保管しておいて大丈夫です。
ただ、遺骨を見かけると色々アドバイスしたくなる人が必ずいるので、人目につかないところに保管しておくのが良いでしょう。

・【あえて墓を建てない】 最近は合同のお墓に納骨する永代供養が全国的に普及していますので、探しみるとよいでしょう。
当寺にも合同の永代供養墓がありますが、直接遺骨を持参できる方が対象ですので、ご遠方でなければどうぞ。



そして、一番大切なことは

遺骨は故人ではありません。
遺骨は故人の形見の品です。


遺骨そのものがあの人だと感じている方もいると思いますが
燃やしてしまったお骨に、いくらお参りしても何の反応もありません。
言ってみれば、心が失われたから死んでしまったのだし、心が無いので1000度の炎で燃やされても熱くも何ともなかったわけです。
お墓は、死んで使わなくなった身体を燃やした遺骨という形見の品を納めているところで、
その形見を手がかりに故人を追憶する場といえます。
その形見の品が苦になっているようでは、故人も喜ばないことでしょう。
ですから、お墓を参る人がいなくなっても、お墓が風化していっても、遺骨がどこへいこうとも
「まあ、そうなるのも自然な流れよね。」と思えれば、大丈夫ですね。


「 ああ、この身は久しからず  地に横たわることになろう
意識が亡くなり、捨てられる まるで無用な棒切れの如く 」


ダンマパダ41偈(『ダンマパダ全詩解説』片山一良)


写真は、ムガル帝国皇帝シャー・ジャハーンが愛妃のために22年かけて建てた
世界で最も美しい墓 タージマハル
関連記事
スポンサーサイト

Appendix

プロフィール

ハラジュンリョウ

Author:ハラジュンリョウ
大分市明西寺住職。
1972年生まれ。
武蔵野美術大学彫刻学科卒業。

当ブログの更新情報は
Twitterで送信しています。
アカウント「明西寺」
↓リンクは下方に

コメント欄を設けていませんので
メッセージ、お問合せ等はメールへ
junryo.h@gmail.com

※記事の内容に間違い等あった場合は
 コッソリ教えてください。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。