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BGMとしての読経

ラダック寺院での読経
India , 2004

日頃、車のなかでしか音楽を聴かないので
お参りに向かう車内でCDをかけています。

眠気があるときなどは、眠気覚ましに激しい曲をかけたりします。
特に良く効くのが↓これです。スローな曲が一曲もないので、どんどん目が冴えてきます。

ユア・ニュー・フェイヴァリット・バンドユア・ニュー・フェイヴァリット・バンド
(2002/05/22)
ハイヴス

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聴いていると、心拍数が上がり、運転のスピードも上がってくるので
普段の運転では、あまり聴かないようにしていますが。

音を聴く刺激は、こころにも影響を与えます
読経は、長い歴史を持つ古典声楽ととらえることもできます。

意外に思われるかもしれませんが、読経や声明(節付きのお経)も
音階やメロディがあります。

拙寺では、新たに葬儀を頼まれてから、門徒(檀家)になる方も多いので
当然ながら通夜・葬儀のときに、初めて聞くお経の内容など聞いて分かるわけがありません。

心がけているのは、心が落ち着くためのBGMとしてのお経です。
通夜と葬儀の読経後にも、それぞれ短い法話をしますが
哀しみや混乱で遺族の耳に入らないことも多いので
せめて、読経の響きによって少し落ち着いてもらえればと思います。

そこで意識するのは心拍数です。
丁寧にゆっくり読経することにより聴いている人の心拍数を下げることを目指します。

特に亡くなった直後に頼まれる枕経のときは、ゆっくり読経することを心がけ
通常ですと、5分ほどで終わるお経を15分から20分くらいかけて唱えます。


紀野一義著『大悲 風の如く』のなかに

息子を亡くした夫婦が狂乱状態になり、子供のなきがらにとりついて泣くばかりで
お葬式もすることができない。
そこで、知り合いの浄土宗の寺の跡継ぎの青年が
やさしいお経を静かに心をこめて祈るように読んだ。
すると、そのお経を聞いているうちにこの夫婦は次第に落ち着いてきて
やっとお葬式を出す気になってくれた。

大悲 風の如く―現代に生きる仏教 (ちくま文庫)大悲 風の如く―現代に生きる仏教 (ちくま文庫)
(1997/03)
紀野 一義

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というくだりを読んでから、
心を落ち着いてもらうための読経というのを意識するようになりました。

葬儀は一番哀しく大変な遺族が一番動かなくてはならなかったりするので、
唯一何もせずに座っておくしかない読経の間だけでも少し落ち着いてもらえればと思うのです。

今の日本で世間の人が僧侶に求めていることはあまりないので
せめてお葬式のときくらいは役に立たなければと思っていますが。
(葬儀をせずに直接火葬する直葬が増えているというのは、
 葬儀にも坊さんは要らないという世間の意思表明だろうとも思います。)


おまけ
落ち着きたいときは↓これ。
StandardsStandards
(1990/10/25)
Stanley Jordan

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ギター一本で録音されたアルバム。
クラシックもいいですが、貧弱なカーステレオには向きませんので。

生きとし生けるものが幸せでありますように
このブログを読んでくれたあなたが幸せでありますように

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プロフィール

ハラジュンリョウ

Author:ハラジュンリョウ
大分市明西寺住職。
1972年生まれ。
武蔵野美術大学彫刻学科卒業。

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